Fahrenheit / TOTO
TOTOはクオリティの高い作品を発表してきているバンドです。
デビューアルバムだって20歳そこそこの若者が作ったとは思えない素晴らしさだし、TOTO IVに至っては皆さんもご存知の通り、あのアメリカでも支持されてグラミー総なめでした。TOTOの作る音って玄人好みなんて称される事もあり、特に日本ではバンドやってるキッズにも人気高かったし、ミュージシャンもかなり刺激を受けたはずです。それからアレンジャーなんかもかなり研究したんじゃないかな。
で、先程も書きましたがIVは個人的にも大好きなんですが、彼らのアルバムで1番自分フィットする作品となるとFahrenheitと言う事にしてます。
何故? って言われる事多いんですよね。
この作品以降のルーク(Steve Lukather)のギターの音嫌いな人が大勢いるんですけれど、ワタクシ的には全然、あのエフェクトで作った『ウニウニィ〜』なギターサウンド良いじゃないですかっ!!
このアルバムでもルークは素晴らしすぎるバラードを書いて歌ってますね。
" I'll Over You" もう、大フェイバリット!です。
彼のバラードの中でも1、2を争う出来じゃないかと思います。
この曲のコーラスでは大好きなMichael McDonaldも参加してるし、聴いてるだけで良い気分になります。
それから、もうひとつ気に入ってる大きな要因があります。
それは、Joseph Williamsがこのアルバムから参加している事。
ワタクシ、ジョセフの歌大好きです。
TOTOの歴代のヴォーカリストは誰も素晴らしいシンガーばかりだと言うのは皆さんお分かりでしょうが、当時若かったジョセフのパワーと上手さにはノックアウトされた感じでした。
彼がライブ・パフォーマンスを理由に首になったのはあまり解せない感じだったけれど、仕方ない事情が合ったんだろうなって思う。実質的にはジェフに「バンドから離れた方が良い」って宣告されたようだけれど、その後も一緒にスタジオワークで仕事していたはずだし今でもちゃんとした理由を知りたいんだよね。
話は戻るけれど、このアルバムにはいつもの事ながら様々なエッセンスも入っていて、A.O.R的なアプローチもあるし、ファンキーなグルーブもある。そしてなんとMiles Davisまでも登場しちゃう。
最近聴き直してみて、やっぱり素晴らしいアルバムだと再確認した次第でございます。